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到着した「知恵の間」という部屋の中央に一人の老人がいた。この老人こそが異界王だ。無秩序に見える物の並び方も、すべては異界王の秩序のもとに組み上げられているのだという。ダンが片付けるのを手伝おうとすると、異界王はそれを制し指をひとつ鳴らしたかと思うと、崩れた室内のものたちが宙に浮き上がり、元の位置に戻った。その様子を見たダンがマギサみたいだとつぶやくと、まさにマギサの力を、自分がバトルの果てに奪ったのだという。実はマギサもカードバトラーだったのだ。
華実を追っているベルガーたちは虫たちに襲われ、ヴァイオレット号を追跡することができない。その報告を聞いたレオンは、森を焼き払うよう命じる。
いよいよ異界王とダンのバトルが始まる。ダンはグラン・ロロの自由とマギサへ魔法を返すことを約束させる。異界王は自分が勝った際は自分の言葉に従い、いかなる運命も受け入れろとダンに言うのだった。バトル開始を前に、異界王はダンに戦いたい色を指定しろという。対するダンは、どんな色が来ようと自分は負けないと告げるのだった。
異界王のターン。異界王はダン同様アンキラーザウルスを召喚する。赤デッキを選んだようだ。異界王の攻撃をダンはライフで受けると宣言するが、その思わぬ衝撃に倒れこむ。ダンが衝撃を受けたのと同じ頃、コアの光主たちは強い衝撃を感じ、ダンがとてつもない相手とバトルをしていることを知る。
異界王とのバトルは、ダンの体に今まで以上の衝撃を与えるものだった。一方、同じようにライフで受けた異界王は、ライフが砕けるたびに様子が変わっていく。異界王のライフは残り二つ。だが、ゆっくりと車椅子の肘掛に手を掛け、その身が若返った異界王が立ち上がったのだ。その変化にダンは身を震わせるしかなかった。
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